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【第三話】なぜ紅葉の名所は火山が多いのか?~後編~

皆さん、こんにちは!
ボル女・金です。
いつの間にか、秋もすっかり終盤ですね。
鍋の美味しい季節になりました♪
韓国人である私は、鍋料理の中でもやはりチゲ鍋が大好きです!
母が作る自家製キムチを発酵させ、それをたっぷり鍋に入れると、もうそれだけで贅沢なチゲ鍋が出来ます!
ん~、お腹が空いてきた…。

てあれれ、火山の話からだいぶ逸れてしまいました…失礼いたしました。
もし今晩の夕飯で悩んでいる方がいらっしゃれば、是非チゲ鍋はいかがでしょうか?(笑)

さて、では気を取り直して。本日は第三話です!
もし第二話を読んでいらっしゃらない方は、是非こちらから読んでくださいね🌋
【第二話】紅葉の名所=火山の名所?~前編~
https://www.vol-jo.fun/10/19/blog/283/

まさかの、地形は関係なかった!?

第二話で、私は『火山に紅葉の名所が多いのは、火山の地形の特徴が関係している。それは、まさにすそ野が広いからだ!』と
お伝えしたかと思いますが、実はすそ野が広いことはあまり関係がなかったようです…(がー----ん…)
後編の更新が遅くなってしまい、本当にすみません!
あくまでもあれは私個人の仮説ではありましたが、が間違っていたと知った以上、正解が知りたくてしょうがなくなり
私の火山の師匠に聞いてみたところ、師匠が答えを見出してくれました!
しかし、この答えもどこか論文で書かれているわけではありません。
あくまでも火山地帯の植生に詳しい方と火山好きが火山目線で見出した結論ですので、ご理解くださいね。

ヒミツは、土壌に隠されていた…

それではいきましょう。答えです!
火山地帯の植生にお詳しい先生によると、『火山の土壌が紅葉の名所を作っているのではないか』
とのことです。はて、どういう事でしょうか。
詳しく見ていきましょう!

まず、火山と里山を比べた時、どちらの土のほうが肥えていますかね?
火山でしょうか?それとも里山?


正解は…里山です。
なぜならば、火山はもちろん火山活動をしますよね。例えば、火山が噴火をし、火山灰を降らして土砂が流れて…
と、栄養を再生する前に、噴火したり崩れたりして、大地がリセットされることが多い火山は、
どちらかというと枯渇に近いと言えます。
『火山灰が降ったら農作物が作りにくくなる』などそういった情報を耳にしたことがあるかと思います。
そして、栄養素の少ない火山地帯には、高木が生えにくいです。
里山を想像してみると、なんだかうっそうとしている森を連想しやすいと思います。
ジブリ映画の『となりのトトロ』や『もののけ姫』のようなイメージですかね。
(宮崎監督はきっと、どちらの作品でも火山は描いてらっしゃらないと思います…笑)
一方で、火山はというと…
んー、確かに。うっそうとしているイメージはありませんよね。
どちらかというと、地肌が見えてる感じでしょうか。

火山地帯には高木が生えにくい。逆に言うと
火山地帯には代わりに低木が多いのです。
まさに、これが紅葉の名所と深い関わりがあるのです!!

火山地帯には低木が多い

低木の中でも、火山地帯のような枯渇でも生えやすいのがツツジ科だそうです。
あー、そう言われると、確かに火山に足を運ぶとよく見る気がします。
ドウダンツツジ、レンゲツツジ、などなど。
そしてそれらは、全て落葉樹。すなわち、紅葉の代表格、いや、王様?!と言っても良いのではないでしょうか。
それらが、人間の目線よりも低い位置で紅葉するからこそ、私たちはそれを広い視野で見渡すことができ、
そして感動する...

なるほど、そういうことだったのか!!

ちょっと待てよ、広い視野で見渡すにはやっぱり『火山は裾野が広い』からなのでは、、、
(少しでも自分の仮説に近づけたい...笑)

とにかく、これで一つ謎が解けました!!

結論:なぜ、紅葉の名所は活火山が多いのか。

♦︎その謎を解き明かす鍵は、実は『火山の土壌』に隠されていた!

♦︎栄養素の少ない火山では、枯渇な土壌でも生えやすい低木、すなわちツツジ系が育ちやすく
背の低い彼らが紅葉することで、私たち人間は、目線の下で広がる紅葉を楽しむことができる。

♦︎元々すそ野が広い火山では広い範囲を見渡しやすいので、紅葉の名所=火山が多い。

ご納得いただけたでしょうか?
ここ裏磐梯も、これからが紅葉本番という時期です。
皆様も、この内容を踏まえてぜひ火山に登山!してみてはいかがでしょうか〜?

最後に、火山であり、紅葉の名所である山をご紹介しつつお別れです。

2022年10月1日。『神の絨毯』と呼ばれる栗駒山にて。
なだらかな斜面一面に、ツツジがずらり。そうか、そういうことだったのか!

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